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ケアレクで活動範囲の拡大

2025.05.18

心身機能が低下した際に問題となる事項の1つに「閉じこもり症候群」があります。
閉じこもり症候群における「閉じこもり」はただ単に、


決まった場所にしか行かなくなる→家から出なくなる→部屋から出なくなる→布団から出なくなる


といった身体面の閉じこもりだけではありません。


決まった人としか話さない→家の人としか話さない→自分の殻にこもる


といった精神面や社会面の閉じこもりもあります。
活動範囲の拡大を考える場合にはこの3つの面を考えることが重要です。ケアの場面では「身体面の活動範囲の拡大」「精神面の活動範囲の拡大「社会面の活動範囲の拡大」と3つの面、それぞれ、またはいずれかを改善する視点が大切です。


上記の身体面の閉じこもりに対するケア(身体的活動範囲の拡大)とは、施設内から出ることがなかったご利用者と共に近くの公園に出かけ、一緒にお弁当を食べたり、散歩をしたりという活動です。
また、精神面での閉じこもりに対するケア(精神的活動範囲の拡大)とは、今まで食事にあまり興味を持っていなかった人が、その日に食べた食事の作り方に興味を持ち、そのレシピを書きとめたり、携帯で写真を撮り、家族に転送したりする活動です。
そして、社会面での閉じこもりに対するケア(社会的活動範囲の拡大)とは、書き留めたレシピを冊子にまとめ施設の売店やインターネットで販売したり、ボランティア活動として一人暮らしの高齢者に配布したりする活動です。
これらの視点でケアの流れを考えることによって、みなさんが提供できるケアの幅が広がります。

例えば、施設の中でばかり絵を描いていた方に、施設の庭の草花を描いてもらい、次に近くの公園の草花を描いてもらうことで身体面での活動範囲を広げつつ、近所の公民館の絵手紙クラブの方にボランティアで施設に入ってもらい、人間関係を気づいた上で徐々に公民館の絵手紙クラブに参加することで精神面の活動も広げ、地域の文化祭や近くの郵便局で絵手紙の個展を開いたり、独居高齢者に季節のお手紙を出すボランティアをしたりすることで社会的活動範囲を広げていくといったことです。


ぜひ、この3つの面の視点を忘れないようにして下さい。


【お役立ち研修】

日本ケアレク研修会2025

https://tsuusho.com/care_rec

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