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介護現場で使える「METs(メッツ)」入門

2026.02.06

生活活動と運動を見える化して支援につなげる

「もう少し動いてほしい」

「運動を勧めたいけど、何が適切か分からない」


現場でこう感じることはありませんか?
そんなときに役立つのが METs(メッツ) という考え方です。
難しい計算ではなく、活動の強さを目安で考えるための共通言語として知っておくと、介護職でも提案の幅が広がります。


METs(メッツ)とは?

METsとは「その活動がどれくらい体を使うか」を示した数字です。


・1METs = 安静にしている状態(何もしないでじっと座っている程度)

・数字が大きいほど、体を使う活動


つまり、METsを見ると「この人にとって、負担が軽いのか」「少し頑張るレベルなのか」がイメージできます。
難しく考える必要はありません。
活動の強さの目安と理解すればOKです。

※METsは活動の強度を示す目安です。
心疾患や整形外科的な疾患がある方の場合は、医師やリハビリ職と相談の上、無理のない範囲で調整してください。


生活活動にもMETsがある

運動だけでなく、普段の生活動作にもMETsが設定されています。


【生活活動の目安】

・座ってテレビを見る:1.0~1.3METs

・ゆっくり歩く:2.0METs前後

・料理、配膳:2~3METs

・掃除機がけ:3METs前後

・洗濯物干し:3METs前後


ここで大事なポイントは、生活そのものが運動になっているという視点です。
「運動できないから活動量が少ない」ではなく、


・食事の準備を一緒にする

・洗濯物をたたむ

・フロアを歩いてもらう


こうした関わりも、十分な身体活動になります。


運動のMETsを知ると提案が変わる

次に、よくある運動のMETsです。


【運動の目安】

・ゆっくり体操:2~3METs

・ラジオ体操:3~4METs

・速歩:4METs以上

・階段昇降:4~8METs

※会談は「ゆっくり上がる」でも4.0 METs、普通に上がると8.0 METs程度とかなり強度が上がりますので、高齢者に「階段昇降」はかなり強度と負荷の高い活動になります。


ここで重要なのは、「運動=強い負荷」ではないということです。
介護現場では、2~3METs程度を増やすだけでも意味があると考える方が現実的です。


METsで考えると支援の視点が変わる

例えば、座って過ごす時間が長い利用者。
「運動しましょう」と言うとハードルが上がりますが、METsの視点ではこう考えます。

【例】

1METs → 2METsに変える


・椅子での体操を提案する

・給茶、配茶を一緒に行う

・トイレ誘導を歩行に変える


たったこれだけでも、活動量は増えています。
つまり、運動を増やす”ではなく1段階だけ強度を上げるという発想です。


介護職でもできるMETs活用の3ステップ

[1]今の生活をMETsで見てみる


・座位中心なのか

・歩行があるのか

・家事動作があるのか


まずは「現状」を把握します。


[2]いきなり運動を増やさない

現場で失敗しやすいのが、「体操を増やす」「歩かせる」という発想です。
METsで考えると、「1METs → 2METs→3METs」という小さな変化が大切です。
ただし、METsはあくまで「強さ(強度)」の指標です。
「活動量(METs × 時間)」を増やすためには、「強度を上げる」だけでなく「時間を延ばす」という選択肢もあります。(例:2METsの歩行を5分から10分にする)


[3]生活の中で活動量を上げる

例えばデイなら、


・送迎待ちを座位から立位へ

・レクやアクティビティ前に歩いて集合

・洗濯物たたみを役割化


これだけで活動量は変わります。
特別な「運動時間」を作らなくてもいいのです。
高齢者支援では、


・運動不足

・フレイル予防

・生活機能の維持


が重要視されています。
しかし介護現場では、「リハビリ職じゃないから何をどれくらいすればいいか分からない」という声も多いのが実情です。
METsを知っていると、感覚ではなく、根拠を持って提案できるようになります。
介護職だからこそできるのは、特別なトレーニングではなく、日常生活の中にある活動を支援に変える視点です。
まずは、「この動きは何METsくらいかな?」と考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。


【お役立ち情報】

健康日本21アクション支援システム

https://kennet.mhlw.go.jp/tools/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/mets.pdf

【お役立ち研修】

次世代介護マネジメントフォーラム

https://tsuusho.com/managementforum

介護の制度改定と対応策セミナー

https://tsuusho.com/bigchange

実践!認知症ケア研修会2026

https://tsuusho.com/dementia

実践的!看取りケア研修会

https://tsuusho.com/mitori

学べる研修一覧

赤字脱却
ACPと看取りケア
認知症ケア研修会
制度改定
介護マネジメントフォーラム
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デイサービスの加算をとるための書類・記録・プログラムセミナー
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